日本銀行券、つまり紙幣は2024年に刷新され、新デザインのお札が流通していく予定だ。これはじつに20年ぶりの刷新だが、紙幣は時代とともに一新され、暮らしの中で使われてきた。ここに紹介するのは、戦後すぐに発行された「日本銀行券A号」だ。
当時は敗戦直後の混乱期。物資不足に伴って物価が高騰し、激しいインフレが発生していた。政府は経済の混乱を抑えるため、緊急の金融措置「新円切り替え」を実行。それに伴い、GHQ(連合国軍総司令部)の承認を経て発行されたのが、この7種だ。
これら希少な紙幣が未使用でそろうのは奇跡的。昭和時代の証人とも呼ぶべき7種のピン札をコレクションしてみたい。