藤木伝四郎商店
角館・伝四郎の樺細工の輪筒
在庫 |
色柄/サイズ |
価格 |
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〇 |
輪筒3色 茶筒
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11,000円 |
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× |
輪筒2色 菓子入れ
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6,050円 |
SOLD OUT
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丈夫で優れた気密性を持つ独特の艶が美しい桜皮工芸
丁寧な手仕事が生む上質さと美しさ
秋田県の中東部に位置する城下町、角館(仙北市)。武家屋敷をはじめ江戸時代末期からの建物が残る風情ある町並みは「みちのくの小京都」と称され、その一部は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
この町で230年以上前から受け継がれている伝統工芸がある。山桜の樹皮を素材に用いる樺細工である。もともとは下級武士の内職として奨励され、藩主の保護のもと地場産業として定着。やがて秋田を代表する工芸へと発展した。嘉永4(1851)年の創業以来、角館で7代にわたって高品質な樺細工を作り続けているのが藤木伝四郎商店である。同店の七代目伝四郎・三沢知子さんはこう語る。「山桜の樹皮は磨くと独特の深い艶が生まれ、強靭でしなやか、抗菌・防湿・防乾効果もあります。それらを活かして、古くは印籠や喫煙具、現在はおもに茶筒や盆皿などの日用品を手がけています」
職人は素材の特徴を見極めながら、樹皮にさまざまな加工を施す。まず、丁寧に剥ぎ取った原皮を2年ほどかけて十分に乾燥させてから、製品に合わせて裁断。一枚一枚、手作業で削りと磨きを繰り返し、独特の艶を湛える桜皮(樺)に加工する。そして、円柱の木型に膠を塗った経木と桜皮を巻き付け、高温に熱した鏝で押さえながら貼り合わせていく。その際、鏝を水につけて桜皮が焼けない温度に微調整し、皺が残らないよう何度も押し付けて経木になじませる。熟練の技を要する作業である。
今回紹介する2品には、さらに手の込んだつくりがなされている。「3色の茶筒は、桜皮のほか、桜とかえでの突板で作った外筒をそれぞれ輪切りにし、上から桜皮、かえで、桜の順に組み合わせて内筒に被せています。桜皮と桜の『輪筒2色』ともに、筒の内側や蓋の裏側にも桜皮を用いた上質な品です」(三沢さん)
同店はこうした現代の暮らしに合うモダンな意匠の製品も得意としており、欧州など海外の目利きからも高い評価を得ている。