奈良県吉野郡吉野町、大峰連山の北端から南へわたる8㎞ほどの尾根一帯。ここは古来、桜の名所として親しまれる吉野山である。「一目に千本に見える豪華さ」と称される見事な桜は、あの豊臣秀吉が総勢5000人の供ぞろえで花見に訪れたという逸話が残る。
この吉野山には2018年の台風21号により倒木してしまった天然のヤマザクラがあり、この桜を譲り受けた奈良の筆記用具メーカー「呉竹」が、この倒木を使って万年毛筆を製作した。
万年毛筆とは、万年筆のような握り心地で、毛筆のような書き心地を実現した筆ペン。この「千本桜」は吉野の桜をペン軸に使用し、天然木の素朴な風合いを味わえる仕上げとした。この桜、秀吉が眺めたものと考えるとロマンがある。
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万年筆の握り心地で、筆ペンの書き心地。スペアーインクを交換することで万年筆のように長く使うことができる。
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万年毛筆は3種類の筆先を交換することで、細字、中字、それから硬筆と3種類の文字を書くことができる。
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桜の木の風合いを活かすため、着色を施しておらず、1本ごとに違った表情を見せる。また、ペン軸の先には可憐な桜の花があしらわれている。
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豪華な桐箱に、吉野の桜をイメージした桜色の布に包んでお届け。2種類の替え穂首と3本のスペアーインクが同梱。
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2018年の台風21号により倒木となってしまった吉野の桜。廃棄されるところだったが、万年毛筆として生まれ変わった。