小学館イマージュ
安田靫彦「紅白椿」額装
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不世出の天才画家、安田靫彦。その晩年の傑作がいま初めてよみがえる!
鮮やかに、そして華麗に咲き誇る紅白の椿。その清澄な色彩としなやかで力強い描線があやなす、安田芸術の世界。
気品あふれる「紅白椿」は、高級感あふれる額縁とあいまって、どのお部屋にもさりげなく調和する逸品。また、四季折々の風情に合わせて、お客様へのおもてなしとして鑑賞するのもぜいたくな楽しみ方のひとつ。もちろん、第一級の美術品としても、末永くご愛蔵いただける。
巨匠ならではの高貴な“美の世界”をお手もとで心ゆくまで堪能してほしい。
【安田靫彦と「紅白椿」】
安田靫彦(やすだゆきひこ・一八八四~一九七八)には歴史上活躍した人物を描いた名作が数多くある。
なかでも「黄瀬川陣」(一九四〇~四一)、「王昭君」(一九四七)、「飛鳥の春の額田王」(一九六四)などはその代表的なものである。
その画業は新古典主義と称されるように法隆寺壁画や大和絵の線描と深くかかわって創作された。
加えるに宗達、光琳の描法や良寛の書法を得て、気品に満ちた独自の描法を確立している。
その清雅な描法は歴史画にとどまらず、花木を描いた静物画にも発揮される。「紅白椿」は昭和三十九年(一九六四)、春の院展に出品された作品で、紅白の椿を宋時代の黒搔落手(くろかきおとしで)の壺に挿し入れて描いた。紅白の椿は作者の庭で丹精を込めて育てられたものであろう。華麗な中にも引き締って品格のある秀作である。
原寸に近い大きさに手摺木版画で制作された『紅白椿』は原作を忠実に再現する迫真の技法が生かされている。
(本品「解説書」より転載)滋賀県立近代美術館館長 石丸正運