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小学館イマージュ

大燈国師「梅渓」

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峻烈な禅の精神、気迫あふれる筆さばき。墨蹟中の白眉とされる大燈(だいとう)国師の二文字を、いまここに再現。

【加賀百万石秘蔵の書】
 京都・大徳寺の開基(かいき)である大燈国師筆の『梅溪』(ばいけい)は現在、五島美術館が収蔵しているが、かつては加賀百万石の大名、前田家秘蔵の一幅であった。さらに遡れば一休和尚として広く知られる一休宗純が晩年を過ごした京都府綴喜群田辺町薪の酬恩庵に伝来していた。
 一休は大徳寺の四七世の住持であり、臨済禅の正当な法嗣(はっす)であると一貫して主張して生きた人であることを考えると、大燈国師の書はこの寺で何物にも変えがたい大切な宝物として所蔵されていたと推測されよう。
 それが前田家に譲り渡されたについては、次のような挿話が伝わっている。
 慶長二〇年(1615)、大阪夏の陣に徳川方について戦った前田利常は軍功をあげての帰途、酬恩庵に立ち寄り、掛けられていたこの一軸がすっかり気に入ってしまった。寺としてとても譲ることの出来ない大切な軸であったが、前田家が続く限り、毎年百石を寄進するという申し出に、寺の今後の維持を考え応じることにしたという。

『梅溪』とは梅が生い茂る谷である。梅は古来、気品のある色と香りが高く賞玩されてきた。紅梅の朱色は平安時代から貴人の女性の衣装などにも用いられ、喜ばれたという。
「梅溪」の文字の左右に「宗峰叟(叟は老人の意)為」(右側)「宗智道人作」(左側)と書かれ、大燈国師が宗智道人という弟子に道号として書き与えたものであることがわかる。

 それにしても『梅溪』の字は堂々として格調高く、気品があり、力強い。床に掛けてみるとわかるが、衿(え)を正したくなるような迫力がある。さすが墨跡中の白眉とされ、鎌倉時代から今に至るまで、わが国第一の書とされる大燈国師の筆になるもの、と感じさせられる。

 今回の複製の制作に当たっては、まずこの『梅溪』の持つ気品をいかに失わず、伝えるかがいちばん重要なテーマとなった。
 寺に収蔵されていた掛軸には形態の大きいものが多く、現在のわれわれの住居との違いから止むを得ないとして約三分の二に縮小するけれども、これによって迫力や魅力が減じてはならないこと。また『梅溪』は、本紙の大きさからすると上下の長さがいかにも短い。これは加賀前田家で掛ける際の都合から縮められたものと推定されるのでこれを正し、合わせて生地についても江戸初期の表具の好みに戻して製作することにした。

 なお、「溪」の字には紙魚(しみ)による食害の跡があるが、これもこの軸の大切な古色の一つと考え、そのまま残されることになった。文化庁による文化財修理の際にも、現状のままとされた経緯がある。
 大燈国師の墨跡の魅力を失うことなく、十分に魅力的な一軸ができたことを喜んでいる。
(前・五島美術館学芸部長 兼 東京芸大大学美術館館長 竹内順一)


【禅の正統をつらぬいた大燈国師(宗峰妙超・しゅうほうみょうちょう)】
 大燈国師(宗峰妙超)は、鎌倉時代後期から南北朝時代に活躍した臨済宗の名僧として知られ、禅文化を追い求め、茶の湯の一大拠点となった大本山・大徳寺(京都)の開山としても有名。
 弘安五年(一二八二)播磨(兵庫県)に生まれ、十一歳で仏教を学んだ。その能力は、他者よりずば抜けて高く、一度目を通したものはすべて記憶してしまったといわれる。その後、禅の修行僧として、京都、鎌倉と行脚し、万寿寺の高峰顕日(こうほうけんにち)に参禅。「宗峰」の号を授けられている。嘉元三年(一三〇五)には、天下の高僧として名高い南浦紹明(なんぽじょうみょう)に師事し、その法を継ぎ二十六歳の若さにして印可の証を受けた。その後、花園上皇、後醍醐天皇をはじめとした多くの天皇の帰依を受けている。嘉暦元年(一三二六)には、京都紫野に一庵を営み、これが土台となって大徳寺が開かれることとなり、大燈国師はその創始者(開山)となった。この時、花園上皇より『大燈』(だいとう)の国師号が授けられた。豊かな心の広さをもち、筋の通った教えを唱えた国師は、我が国の禅宗の正統を受け継ぐ、最も傑出した名僧として知られたが、建武四年(一三三七)十二月、五十六歳で没した。
 大燈国師は、禅僧として一流であったばかりでなく、詩文や書においても当代随一であったといわれる。特に、その書は、今に残る墨蹟中の白眉とされ、わが国第一の名筆として、傑作がいまに伝えられている。この『梅溪』は、その中でもよく知られた重要文化財指定の名品である。


【東京・五島美術館の特別な許可と監修により、初めて再現された『梅溪』】
 今日までに公表され、現存する大燈国師の一行書はわずかとされている。その中でも、この『梅溪』は、筆の勢いが、強烈な粘りと峻厳な気骨を感じさせる大燈国師ならではの名品であり、また禅僧の墨蹟の中でも、ひときわ異彩を放つ逸品といわれれている。
 この原本は、国の重要文化財に指定されており、今回の復刻は、所蔵館である五島美術館の特別な許可をうけ実現したものである。その復刻作業は、同美術館の厳密な監修と指導のもとに細心の注意をはらってすすめられた。
 例えば、原本の“溪”の文字には、ところどころに墨の欠落部分が見られる。これは長い歳月による自然の損傷のあとで、七百年もの間秘蔵されてきた歴史が、この“溪”の文字には刻まれている。本掛軸では、こうした歳月の重みを加えて一層味わい深くなった原本をその約三分の二の大きさで、迫力・魅力はそのままに再現している。
 そして、表装部分は、原本の中廻しにある文様を特別に型につくりあげて復元し、さらに、原本に合わせて、風帯の先端(露・つゆ)の部分までも紫色に染め上げている。
 本掛軸『梅溪』は、可能な限りの時間と労力をかけて制作された、価値のある美術品といえる。


【わが国第一の墨蹟といわれる名筆『梅溪』が、「茶禅一味」の精神を伝える】
 力強く気迫のこもった『梅』と『溪』の二文字は、大燈国師が弟子のひとりである、宗智道人(しゅうちどうじん)に書き与えた道号で、右脇と左脇に残された細字には「宗峰叟(宗峰妙超)が、宗智道人のためにつくった号」と記されている。『梅溪』とは“梅の木のある渓谷(谷間)”という意味だが、古来から禅において梅の花は「見性悟徹」(けんしょうごてつ)(悟り)の象徴として知られ、この『梅溪』は、国師が、我が法を取得し、我が意を体得した弟子に悟りの意味をこめて放った二文字であるといわれている。お茶席の床の間や和室に、本掛軸をお飾りいただければ、禅の真髄に触れることのできる「茶禅一味」の一幅として堪能できるだろう。


【七百年もの間秘蔵されてきた、わが国の重要文化財が、最新の復刻技術と伝統技法でここに甦りました】
 ここにご紹介する『梅溪』は、国の重要文化財として厳重に保管され、特別の展覧会を除いてはご覧になることのできない秘蔵の品。この復刻にあたっては、七百年もの歳月を経た墨蹟の古風な濃淡や色合を忠実に表現するために、特別の和紙を厳選し、最新の高品位カラー印刷を用いて制作している。そして名品の味わいを深める表装は、京風掛軸の伝統技法を受け継ぐ一流の職人が、手作業で一軸、一軸を入念に仕上げた。他にはないオリジナル表装で、至上の名品を末永くご鑑賞いただきたい。


【五島美術館での原本校正】
所蔵館の「五島美術館」で、原本(左)と照らし合わせながら、竹内順一前・五島美術館学芸部長が厳密に試刷りを校正をした。


【原本に忠実に復元された箱書】
箱書は、原本の箱に残された『大燈二字物』の墨筆を墨色・高級シルクスクリーンで印字。格調高い流麗な題字を刻印した高雅な体裁を楽しめる。


【五島美術館の印章入り証紙】
本品は、掛軸の一つ一つに所蔵館である五島美術館の印章を押した証紙を貼付してお届けする。これにより、本掛軸が同館の特別の許可と監修をうけて初めて厳密復刻された、他にはない貴重な美術品であることを証明する。


【懇切丁寧な書き下ろし解説】
解説書として、竹内順一氏の特別な書き下ろし小冊子が付属される。本掛軸『梅溪』の由緒や伝来の詳細が、分かりやすく記述されている。


【ご家庭の床の間、書斎、居間などに、また茶会をはじめ四季折々の催事にご愛用いただける高貴な名幅】
 茶道の作法、精神を伝える『南方録』には“掛軸は、茶道の第一の道具である。”と記されている。また、さらには、“掛軸の中でも墨蹟を第一とす”と強調し、あらゆる茶道具の中で、最高の道具であると伝えている。
 本掛軸『梅溪』は、この言葉に象徴される、格式をもった一幅として厳密に再現。茶道の拠点となった、京都・大徳寺の開山・大燈国師の真筆で国の重要文化財指定であるこの二文字『梅溪』は、気品と格調あふれる一幅として、茶会に新風をもたらしてくれるだろう。また、ご家庭の床の間や居間を飾る知的な美術品としてはもちろんのこと、将来にわたって価値の高まる稀少の名品としてもご愛蔵いただける。四季折々の催事に合わせたお客様への心づかいを表わす一幅として、この掛軸『梅溪』をぜひご愛蔵いただきたい。
made in Japan
【額装】縦38.5×横93cm、2.4kg。額縁は木製和額、アクリルガラス付き。マットは聚楽緞子。黄袋、差し込み箱付き。
【軸装】縦104×横70.6cm。表装は輪褙表装茶掛仕立て。上下は別織綿䋚。中廻しは中金萌黄地菱紋十字金襴。風帯・一文字は別織古代色中金花うさぎ柄。軸先は天然木目牙木九分(象牙風白木軸)。桐柾目箱付き。
ともに画寸は縦22×横66.5cm(原寸の2/3)。用紙は越前手漉鳥の子和紙。裏打紙は渚白和紙。技法は高精細FMスクリーンオフセット七色刷(高品位カラー印刷)。証明は五島美術館の印章入り証紙。日本製。

※掲載しております所属や肩書きは発刊当時のものとなります。