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藍の魅力

カテゴリ | 逸品アカデミー~素材編~

2014/5/19

藍の魅力

太古、青は容易に得ることのできない色だったという。ゆえに高貴な色として渇望された。人々は鉱物や植物の中から試行錯誤を重ねて青い色を抽出した。「藍」もそんな青のひとつだ。

発酵の力が生み出す黒潮のような深い青

江戸時代から藍の産地として名を轟かせてきたのが阿波。藍染めの産地は各地にあるが、原料である国産本藍のほとんどは、今も徳島県で産出されている。
吉野川沿いの上板町に江戸後期から続く新居製藍所では、昔ながらの手法で藍を作る。6代目の藍師として原料産地の信用を守るのが、新居修さん(66歳)だ。
「刈り取りは夏です。葉はいったん乾燥させて保存し、10月に入ってから寝せ込みという発酵作業に入ります。葉に水をかけて切り返すと、葉についていた枯草菌という微生物が活動を始め、その熱で湯気が立つようになります」
  • 藍の魅力

    収穫した藍は、葉と茎に選別して刻み、天日乾燥させておく。

  • 藍の魅力

    葉を土間に積み、水をかけて切り返すと、枯草菌が活動を始める。

  • 藍の魅力

    発酵途中で濃紺になった葉。このあと粉砕機にかける。

  • 藍の魅力

    染め工場の甕の中で2次発酵中の藍。湧いているのは「藍の華」と呼ばれる泡。還元菌が出したこの気体で醗酵状態を測る。

  • 藍の魅力

    何度も切り返しをすると、発酵が進み次第にスクモの温度が上がっていく。

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