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歌いながら歩いてきた─歌謡曲から童話、CMソング、合唱曲、番組まで

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作詞生活60周年記念『五木寛之作品集』

五木寛之さんは、さまざまな側面を持つ多才な「作家」である。とくに、歌謡曲を中心とする作詞の分野で、大きな足跡を残してきたのはよく知られている。そんな五木さんの「音楽の仕事」の集大成ともいえるCD+DVD+冊子のボックスセット『歌いながら歩いてきた』が発売された。

〔ラジオ番組用の作詞をしながらCMソングを作っていた〕

――有名企業のCMソングから歌謡曲、演歌、フォークソングまで幅広く手がけておられますね。音楽関連のお仕事の集大成と言うのは初めてですか。

アルバムは何度か出ていますが、これだけ収録され解説されたものは初めてです。今回は歌謡曲だけではなくてCMソング、童謡、合唱曲などを含め若い頃の作品も入っています。知人から「五木さんのお気に入りの曲を集めたんですか」っていわれますが「いいえ、これは全部私の作詞なんですよ」というと驚かれます(笑)。

――若いころから作詞家を目指していたのですか。

大学を中退してから、ラジオ関東やNHKでラジオの仕事をやっていました。構成作家です。NHKでは『夜のステレオ』(1961~1965年)という番組を担当していまして、語り手が新人アナウンサーの下重暁子さんでした。その番組内で流される「今月の歌」を毎月作詞していました。坂本九、ボニージャックス、北島三郎が新しいパワーだったころ、彼らに歌ってもらっていた。そんな時代です。でも、それらは残っていない。贅沢でしたね。使い捨てにして毎月新作を録音していたのですから。

――「前史」として、ラジオで歌を作っていた時期があったわけですね。録音が残っていないのはたいへんに残念です。

先日、下重暁子さんにお会いしたら、当時の歌をよく憶えていて歌ってくれましたよ(笑)。でもCMソングや童謡がよく残っていました。今回のボックスセットに『雪がとけたら』(1966年)という童謡が入っていますが、それはシングル盤のB面でした。A面は当時、皇太子妃の美智子妃殿下(上皇后)が作詞された『ねむの木の子守歌』です。おかげさまでレコードは大変よく売れまして、ありがたかったです(笑)。

――「のぶひろし」名義で作詞をされていたCMソングはいつごろから?

ラジオと同時期にやっていました。制約のあるCMソングを作りながらラジオの放送で好きな歌を書くという、そんな日々でした。CMソングも面白い仕事でしたね。海外の音楽の技法をいち早く取り入れた、最先端の音楽だったんですよ。詞も曲もカラッとしていて、それまでの日本の歌にはない新しい可能性を秘めていました。そんな技法を歌謡曲が取り入れるまでは、もう少し時間かかります。スポンサーからの制約がありながら、音楽的にはすごく面白いことがやれました。

――レコード会社の専属になり、いよいよ作詞家への道を歩み始めます。

CMソングで面白い詩を書く奴がいるから使ってみよう、ということだったのでしょう。レコード会社の学芸課というところに所属して、当初は、童謡や合唱曲などを作っていたのですが、次第に特定の歌手に向けて作詞をするようになりました。当時の作詞家仲間に星野哲郎、中山大三郎、吉岡オサム(治)さんなどがいました。

「演歌」から「艶歌」そして「怨歌」へ

――演歌を「艶歌」「怨歌」と、最初に呼んだのは五木さんでした。小説で『艶歌』(1966年)という作品もお書きになっています。

「演歌」というのは、もともと明治時代の自由民権運動から派生した歌ですね。政治主張をする演説の歌を「演歌」と呼んだ。だから今の演歌とは全然違うわけです。対して「艶歌」は、そのまま艶やかな歌という意味です。情緒的な歌を「艶歌」と呼びました。その艶歌は「怨歌」に通じると当時エッセイに書いたことがあります。

――「怨歌」というと藤圭子を思い出します。

藤圭子のデビューは1969年ですから、私が『艶歌』を発表してから3年後でした。『艶歌』のモデルは藤圭子だとよくいわれるのですが、彼女の登場はその後だったのです。しかし、藤圭子はまさしく『怨歌』でした。その頃は、学生が東映の任侠映画や藤圭子を好んでいました。反体制的な時代風潮を反映していたのです。

――60年代の後半には、フォークソングのグループにも詞を提供されています。

『青年は荒野をめざす』ですね。同名の作品を1967年に発表すると、小説を歌にしたいという依頼があったのです。1968年『ザ・フォーク・クルセダーズ』の最後のシングルになりました。実際に荒野を目指した青年が多くいたらしく「五木さん、責任とってくださいよ」と作家の立松和平から冗談まじりに抗議されたことがありました(笑)。この歌はその後もいろんな歌手にカバーされました。2006年には『オリジナル・ラブ』がカバー、こちらの軽いアレンジも好きですね。ボックスセットには両方入っていますので、ぜひ聴き比べてください。

――『織江の唄』(1979年、1981年)も2曲入っています。

『織江の唄』は、山崎ハコさんのものが有名ですが、その前に臼井正史さんが作曲し八角朋子さんが歌っているバージョンがあるんです。ラジオ番組で私の詞にリスナーが曲を付ける企画をやっていたんですよ。カセットテープに吹き込んで送ってくるんですが、そこで入選したのが臼井正史作曲の『織江の唄』でした。

ラジオのパーソナリティとして活躍

――ボックスセットには貴重な映像が収録されています。

TBSから飛び出した連中が「テレビマンユニオン」という制作会社を作り『遠くへ行きたい』という番組が生まれました。1971年に撮影した作品がこんどのDVDに入っています。筑豊のボタ山とか非常に貴重な映像が残っています。番組はなかなか前衛的な演出で、カメラは手持ちで長回し、ブレても気にしない。最近話題になった映画『カメラを止めるな!』(2017年)を昔からやっていたわけです(笑)。

――テレビでも活躍されましたが、近年の五木さんはラジオのイメージが強いですね。

TBSラジオの『五木寛之の夜』は25年続きました(1979~2004年)。鐘紡がスポンサーでやりたいようにやらせてくれたので、ありがたかったですね。その鐘紡が番組提供を降りることになり、スポンサーを変えて番組を続けようという話もあったのですが、自由にやらせてくれた鐘紡が降りるのであれば、私もやめようと。今は『ラジオ深夜便』(NHKラジオ第一、NHK-FM)でボチボチやっています。

――ラジオの魅力は何でしょうか。

ラジオはね、パーソナルで親しい感じがするんですよ。みんな深夜ベッドの中で聴いているわけですから、自分に語りかけているような、リスナーをそういう気分にさせてくれるんですね。

――今も作詞家としてますますご活躍です。

ボックスには新しい歌も入っています。ミッツ・マングローブが歌った『東京タワー』(2018年)なんか、最近の作詞ですね。ほかにも石川セリなど、玄人受けする歌手の作品がたくさん収録されています。

――初期のCMソングから歌謡曲、テレビ、ラジオ番組と、まさに「歌いながら歩いてきた」五木さんの音楽全集かと思います。どうもありがとうございました。

●アフタートーク

―― 一番ヒットした曲はどれですか。

菅原:松坂慶子さんが歌った『愛の水中花』(1979年)と冠二郎さん、藤圭子さんが歌った『旅の終りに』(1977、1981年)ですかね。『愛の水中花』はTBSのドラマの主題歌になり、松坂さんは主演をつとめました。五木ひろしさんの『ふりむけば日本海』(2005年)は、ずっとカラオケで人気がある。売れた歌もそうでなかった歌も、こんなCMソングや歌があったね、とみなさんに思い出していただけると嬉しいですね。

――令和の世になっても、五木さんの歌は引き継がれていきます。

五木:昭和・平成の歌謡曲全般をね、もう少しちゃんと編纂しなきゃいけないと思います。「令和」で話題になった万葉集のように「昭和・平成万葉集」を誰かに作ってもらいたいですね。
セットの内容はCD4枚(総収録時間292分)とDVD1枚(計約50分)に加え、すべての楽曲の歌詞と解説、エッセイや対談などを収録した読み応えある冊子が2冊付く。

『歌いながら歩いてきた』収録内容

【DISC①(CD)】
ザ・フォーク・クルセダーズ「青年は荒野をめざす」/藤野ひろ子「鳩のいない村」/冠二郎「旅の終りに」/松坂慶子「愛の水中花」/内山田洋とクール・ファイブ「二人の海峡」/原涼子「風花のひと」/八代亜紀「あなたに逢いたい」/岸田今日子「四季・奈津子」/内藤やす子「鳳仙情歌」/松坂慶子「夜明けのタンゴ」/鳳蘭「白夜わが愛」/鳳蘭「さまよい人の詩」/小島武夫「おれはしみじみ馬鹿だった」/小島武夫「やせがまん」/ソフィア「ソフィアの子守唄」/岩崎宏美「鳥の歌」/かいやま由起「哀しみのワルツ」/月田秀子「汽車は八時に出る」/ハイ・ファイ・セット「燃える秋」

【DISC②(CD)】
山崎ハコ「織江の唄」/旅びと「思い出の映画館」/旅びと「おしえておくれ」/八角朋子「織江の唄」/ミルバ「二丁目の子守唄」/麻倉未稀「INDIAN SUMMER」/松原健之「思い出の街」/八代亜紀「たそがれの歩道橋」/渡哲也「海を見ていたジョニー」/石黒ケイ「ひとり暮しのワルツ」/鈴木重子「大河の一滴(ア・ドロップ・オブ・ウォーター)」/松原健之「愛のうた」/前川清「愛をもう一度」/田川寿美「女人高野」/石川セリ「燃える秋」/ミッツ・マングローブ with 星屑スキャット「かえしてYOKOHAMA」/オリジナル・ラヴ「青年は荒野をめざす」/藤圭子「旅の終りに」

【DISC③(CD)】
石川さゆり「星の旅びと」/倍賞千恵子「冬の旅」/五木ひろし「ふりむけば日本海」/田川寿美「内灘哀歌」/尾崎紀世彦「内灘愁歌」/渡辺えり「風が吹いてきたら」/ミッツ・マングローブ「東京タワー」/堀内孝雄「だけどYOKOHAMA」/桑名正博「もし翼があったなら」/うないぐみ「島に吹く風~二見情歌~」/松原健之「Elegy こころの道」/山崎ハコ「こころの花」/森進一「こころの雫」/五木ひろし「あなたに」/藤田まこと「夜のララバイ」/ペギー葉山「夜明けのメロディー」

【DISC④(CD)のぶ ひろしワークス】
服部俊博「海底大戦争」/若山彰「弾丸列車」/クラウン幼児合唱団「こぎつねさん」/河村順子「雪がとけたら」/浅野順子「こころの瞳」/北原謙二「星をさがそう」/天地総子「日石灯油だもんネ」/混声合唱団「チャンピオン 日石」(日石応援歌)/「PAN モーターオイル」/「はりきる 日石サービスマン」/「ひとつの太陽」(日石企業ソング)/リリオ・リズム・エアーズ「長谷川工務店」/ペギー葉山「サカリちゃんの歌」/ボニージャックス「神戸製鋼の唄」/眞理ヨシコ、ボーカル・ショップ「花王石鹸の唄」/岡村喬生、ボーカル・ショップ「山崎鉄工の唄」/「国産品で行こう」/安田祥子「指さすのはおよし」/安田章子「夜の一時」/安田章子「わたしはジュニア」/安田章子「秋のバラード」/ラジオ番組「五木寛之の夜」オープニングトーク/五木寛之ナレーション/石黒ケイ「土曜日の夜の九時」/五木寛之ナレーション/「哀しみのフローレンス」(インストルメンタル)

【DISC⑤(DVD)テレビ番組「遠くへ行きたい」】
「五木寛之のゴキブリ香春岳へ行く─筑豊─」(1971年5月2日放送)/「五木寛之の風に吹かれて“風の盆”─越中・八尾─」(1971年9月26日放送)