金澤翔子「天地創造」
金澤翔子

金澤翔子の真筆 『花』額装

墨と紙で世界を生む、書の宇宙
220,000円
商品コード
A93213317
発売日
2022/01/07
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金澤翔子の真筆 『花』額装
それは書による「天地創造」だった

“And God said, Let there be light:and there was light.”
「神が言われた、『光あれ』。そして光があった」
 旧約聖書・創世記のあまりにも有名な冒頭の一節だ。神は空虚から天と地を創造し、言葉によって光を生んだ。そしてここから六日間かけて人間を含む万物を創造し、七日目に安息を取った。
 書家・金澤翔子もまた、世界を創造する。ただし、彼女は筆と墨、そう、「書」の力によって世界を創造するのだ。
 天才書家として知られる金澤翔子は父・裕、母・泰子の子として1985年に誕生した。
 40歳を過ぎて待望の子供を授かった泰子は、翔子がダウン症だと知らされたとき絶望に打ちひしがれたという。
 当時から書に膨大な時間を捧げてきた書家の泰子は、自然な形で翔子とともに部屋にこもり書に集中することとなった。当時母と娘にとって書は天地創造における光、まるで祈りのような存在だった。

翔子の運命を変えた般若心経

 母とともに書に明け暮れる日々を送り、幼いころから書の才能を開花させた翔子の運命を変えたもの、それは仏教において悟りの境地へと導く教えを説いた「般若心経」だった。
 小学4年生のとき、普通学級に行くことを拒まれ失意のどん底に突き落とされたふたりは、276文字の小宇宙に救いを求めた。昼も夜もなくひたすら写経に挑み、三千字を超えたころ涙の痕が残る「般若心経」が完成した。金澤翔子、10歳の代表作の誕生だ。
《書には言葉が宿ると言われるが、何枚も何枚も書き進むうちに大きな力とシンクロした。せっぱ詰まり、真に苦しく極まった時は大きなものと出会うものなのだ。泣きながら書いた心経は翔子の体に、心にしみわたり、それがやがてパワーになり……書家と言われるようになった》(『別冊太陽 金澤翔子の世界』より)
 母・泰子は書家・金澤翔子の誕生をそんな言葉で描き出す。

月と書けばそこに忽然と月が現れる

 20歳で開いた初の個展は翔子が14歳のときに急逝した父の悲願でもあった。「ダウン症の娘がこんな字を書けるわけがない」。そんな疑念を吹き飛ばすように、翔子は人前で大作を書き上げ会場をにぎわせた。最初で最後の予定だった個展は大成功をおさめ、今も金澤翔子は書を書き続けている。彼女が月と書けばそこに忽然と月が現れ、風と書けば一陣の風が吹き抜ける。「心」「夢」「愛」「樂」。これは金澤翔子の天地創造の物語なのだ。

【金澤翔子プロフィール】
■1985年
東京都目黒区に生まれる。
■1990年
5歳で書道を始める。母・泰子(雅号/蘭鳳)に師事。
■1995年
10歳のとき「般若心経」を書く。
■2005年
銀座書廊において個展。
帝国ホテルにて席上揮毫を行なう。
第13回奉書展(上野の森美術館)に初出品。以降毎年出品。
■2006年
建長寺(鎌倉)に「慈悲」を奉納。
■2009年
建仁寺(京都)に「風神雷神」を奉納。
■2010年
鎌倉宮(鎌倉)において個展、席上揮毫。
テレビ朝日『徹子の部屋』に出演。
■2011年
NHK大河ドラマ『平清盛』題字揮毫。
フォークデュオ・ゆずのシングル『翔』のジャケット題字を担当。
東大寺(奈良)において個展、席上揮毫。
福島に「金澤翔子美術館」オープン。
■2012年
上野の森美術館において個展。
熊野本宮大社において奉納揮毫。
■2013年
銀座に「銀座金澤翔子美術館」開館。
中尊寺(岩手)において席上揮毫。
■2014年
紺綬褒章を授賞。
■2015年
国連本部(ニューヨーク)においてスピーチを行なう。
ニューヨーク、チェコにおいて個展開催。
■2016年
日本福祉大学客員准教授就任。
ケネディ大使主催のレセプションにメインゲストとして出席。
春日大社(奈良)において「春日大明神」を奉納揮毫。
■2017年
文部科学省講堂にて揮毫。
津久井やまゆり園芹が谷園舎において揮毫。
■2019年
TBS系列『情熱大陸』に出演。同作品がニューヨーク・フェスティバル テレビドキュメンタリー部門・銅賞受賞。
読売ジャイアンツ公式戦での始球式を務める。
ローマ教皇の38年ぶり日本訪問に合わせ、バチカンに「祈」を寄贈。ローマ教皇庁より金メダル授与。
■2020年
東京オリンピック公式アートポスター「翔」が東京都現代美術館にてお披露目。
シンガーソングライター・森山直太朗の『落日』のジャケット題字を担当。
詳細
画寸(cm)35.0×34.5、額寸(cm)51.3×51.3
額は木、アクリル。吊り下げ紐付属。日本製。

※すべて1点ものの作品となります。