スモークレス焼肉グリル「やきまる」|編集部が徹底検証!
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2017/11/17


煙を抑えた、不思議な焼肉グリルの仕組みに迫る!
カセットコンロを知り尽くした岩谷産業の研究によれば、肉を焼くのに最適な温度は210~250℃で、この温度を超えると肉の脂が煙火するそうです。
このグリルは細かい火力調節をしなくてもプレートが高温化せず、肉から出る脂を炎に触れさせない仕組みで煙が出ずに、おいしい焼肉が食べられるんですね。

部屋の中が煙でもうもうとするかと思うと二の足を踏んでいた「自宅焼肉」。
しかし! 焼肉臭には大きく2種あり、脂が焦げて生じる“残って困る”臭い「煙化」をカットすることに成功した焼肉専用グリル「やきまる」があれば、ついに焼肉すらも宅飲みのレパートリーに加えられる。開発したのは、カセットコンロのトップメーカーである岩谷産業だ。「やきまる」の開発に約2年間を費やしたという開発担当の福士拡憲さんに、その秘密を直撃取材した。
「もともと岩谷産業では80年代から焼肉用のコンロを作っていました。今どきの焼肉は煙で炙ることで美味しくなる、というイメージですが、それは自宅では好まれない。家で焼肉をする上で一番のネックだったのが煙です。煙が出ないコンロで、美味しく肉が焼けないかということで開発が始まりました」と語る福士さん。「煙をなんとかしてほしい」という要望はかなり多かったようで、2014年から実験が始まったとか。※焼く際に食材からの水蒸気は出ます。
「煙を出さないポイントはプレートの温度管理。鉄板の温度が210~250℃までの間であるときだけが、煙を出さずに肉が美味しく焼ける」という。これより温度が低ければ、肉はただゆっくり温められるだけで美味しく焼けず、これより温度が高いと肉から出た脂が煙を発生させるのだ。しかし、ひと口に温度管理というが、これを実現するのは至難の技。ガスの炎で、鉄板が最適な温度で安定するような構造を模索し続けた。そうして、炎で直接プレートを温めるだけではなく、熱の対流によって温度を一定に保つことに成功したのだ。
もちろん、美味しく肉を焼く実験は、肉を食べなければいけない。実に2年間、最も脂が多くて煙が出やすい豚トロをひたすら焼き続けた福士さんと開発メンバー。
「当初は頭から服まで、煙の匂いが取れない状況でした。帰りのバスや電車で匂いを振りまき、白い目で見られることも」。肉、肉、消臭剤。肉、消臭剤。豚トロを見るのもイヤになった頃、その苦労の甲斐あって「やきまる」は完成したのだ。
この「肉を焼いても煙が出ないコンロ」は、前例がないものを果てしないメイク&トライによって作り出した執念の製品。たどり着いたその独自の構造は、現在特許出願中である。




いざ実験! 説明だけで納得するほど甘くない!

開発の苦労話を楽しく聞かせていただいたところで、はい、そうですかと帰るわけにはいかない!
いくら開発に苦労したとしても、我々が求めるのは「本当に煙が少ないのか?」「本当に美味しく焼けるのか?」という疑問の回答なのだ。それを得ずして編集部には帰れない。岩谷産業の福士さん、そして営業部の山本果林さん、本誌バイヤーの森本が実際に室内焼肉で「やきまる」を試してみた。
まずは街の焼肉屋さんなどでも見かける従来のコンロを、室内で使用。余分な肉の脂を落とすために網状になったプレートからは、やはりポタポタと脂が落ちる。これがバーナーの炎で熱せられることで、煙がもうもうと立ち上り始めた。その煙の量と匂いたるや「これはさすがに自宅では無理!」と思わせるのに十分なものだった。
いくら換気扇を回しても発生する煙に追いつかず、焦げたような匂いがあたり一面に漂う。仮にここが自宅だったならば、妻の不機嫌そうな顔で、肉の味もわからないかもしれない。そんな、もうもうとした煙の中で食べる焼肉も楽しいものだが、やはり従来の焼肉用コンロは業務用で、焼肉屋さんで楽しむためのもののようだ。





従来の焼肉コンロが自宅向きでないのはわかった。それでは「やきまる」はどうだろう。実際に同じ条件で豚トロやホルモンを焼いてみた。「やきまる」のプレートに肉を並べる福士さんの手際のよさに、2年間におよぶ壮大な焼肉実験の名残が感じられる。
ジュウと肉が焼ける音がして、次第に美味しそうな焼き色になっていくお肉たちだが、たしかに煙が出ていない。いや、かすかに煙のようなものがひとすじ立ち上るのを見て、バイヤー森本が色めき立ち、福士さんに意地悪そうな目線を送る。
「いえ、これは煙ではなく、肉に含まれている水分が蒸発しているんです。水蒸気ですね」と落ち着いた微笑みで返す福士さん。
なぜか残念そうなバイヤー森本を尻目に、食べごろに焼けていくお肉たち。先ほどの焼肉用コンロとは違って煙の焦げ臭いような匂いは立たず、香ばしく焼けた美味しそうな焼肉の香りだけが漂っている。そう、確かに「やきまる」は煙を出さずに肉を焼いたのだ。






たしかに煙は出ないが、肝心なのは焼肉の味!

確かに「やきまる」は、肉を焼いても煙が出なかった。しかし、疑り深い我々は「肉は高温で焼いた方が美味しいのでは?」という疑問を持っていた。果たして「やきまる」で焼いた焼肉は、本当に美味しいのだろうか。
「やきまる」で焼いた肉を頬張り、奥歯で噛み締めてみる。するとどうだろう、口の中いっぱいに広がる肉の旨味、ほどよい脂の甘み。まさに食べごろ、ちょうどよく焼きあがった豚トロだった。
「肉は高温で焼いた方が美味しいはずなのに、煙が出ない火力で焼いた肉が美味しいのは、なぜだろう?」
押し寄せる疑問に、笑顔で答えてくれたのは、やはり福士さんだ。
「確かにステーキ肉ならば、鉄板の温度が高い方が美味しく焼けます。でも焼肉用の肉の厚さだと、高い温度で焼くことで外だけがパリパリになってしまい、中まで火が通らないことがあるんです」
火力が高い方が美味しい肉が焼けるというイメージは、肉の厚みによっては正しくない。焼肉を美味しく焼くには、鉄板の温度を210~250℃に保つのが最適で、煙が出るのも抑えることができる。「やきまる」はそれを実現してくれる焼肉専用グリルなのだ。そんな新常識と、実際に簡単に美味しく焼けた肉を前に、編集部の疑問は見事に解決されたのだった。



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「やきまる」だけじゃない! 注目すべき進化系カセットコンロ!

「やきまる」は、焼肉専用を名乗る焼肉特化型のカセットコンロ。岩谷産業ではその他にも様々な特長を持つカセットコンロをラインナップしている。自宅で使用するのはもちろん、アウトドアにも最適な「カセットフー マーベラス2」や、焼き物だけでなく鍋物や蒸し料理にも対応するマルチ仕様の「カセットガスグリルパン ビストロの達人2」、そしてカセットコンロとは思えないほど洗練された高級感漂う「アモルフォ プレミアム」など、TPOに合わせてカセットコンロを選んで、熱々の料理をみんなで楽しんでほしい。
オールステンレスで磨き上げた高級感あふれるカセットコンロ「アモルフォ」
一見カセットコンロとは思えないほどの高級感を持つ「アモルフォ プレミアム」。オールステンレス製で、電池式の連続スパークによる着火や、火が消えたときの自動再点火機能、さらには立ち消え安全装置など、プレミアムな高機能が満載される。親しい人へのギフトとしても最適な高級機なのだ。

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風が吹いても火が消えにくいアウトドアに最適なスゴいヤツ「マーベラス2」
二重の風防を持ち、風に強いアウトドアに最適な「カセットフー マーベラス2」。バーナーは282個の小さな孔から炎が出る多孔式で、風の影響を受けにくい。風防となるフードを取り外せば大きめの鍋を使用することもできて、自宅でも使えるコンバーチブルタイプ。無骨で男っぽいデザインも魅力だ。

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料理のレパートリーが広がるマルチに使える「ビストロの達人2」
鍋やグリルパン、ガラス製の蓋が付属し、いろいろな料理にマルチに対応する「カセットガスグリルパン ビストロの達人2」。別売りで用意されているたこ焼きプレートや網焼きプレートなどを使えば、さらに楽しみ方が広がる。調節が難しい「とろ火」にロックできる機能も備えた便利な一台だ。

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手持ちのカセットコンロで焼肉をするならこのプレート
カセットコンロで焼肉をするために開発された焼肉プレート。フッ素加工を施すことで肉が焦げ付きにくく、大きめの焼き面積で、家族で焼肉を楽しむことができる。肉の余分な脂を受け皿に落とすことで、ヘルシーで美味しい焼肉が焼ける。便利な補助取っ手が付属するので、後片付けも簡単だ。