福岡県伝統的工芸品・上野焼「庚申窯」の色鮮やかな陶器
カテゴリ | 逸品バイヤーのイチオシ!BUYER'S RECOMMEND
2020/12/23


細川忠興をルーツに持つ美しき国指定伝統的工芸品
-
庚申窯は国の伝統的工芸品の指定を受ける上野焼の窯元。1971年に築窯され、初代・髙鶴智山さん、2代目・髙鶴享一さん、3代目・髙鶴裕太さんと、3代にわたって上野焼を焼き続けています。 -
↑右が享一さん、左が裕太さん。
国の伝統的工芸品の指定を受ける上野焼の特徴は、他の陶器に比べて極めて軽く、薄づくりであること。しかしその中に、しっかりと芯が通った力強さを感じます。 -
↑庚申窯の店内では色とりどりの作品がずらりと並ぶ。 -
↑上野焼は緑青流しという、青緑色が出る銅釉薬を使用するのが特徴。
早速、上野焼が出来上がるまでを見学させていただきました。 -
↑薪窯の裏山にある土を掘り起こします。力がいる作業です。 -
↑掘り起こした土は、乾燥させたのち、粉砕機で細かく砕きます。 -
↑水を加え、濾し作業を繰り返し返していき、滑らかな土のみを取り出していきます。 -
↑布を敷いた枠に滑らかな土を流し込み、数日かけて余分な水分を取り出していきます。 -
-
↑土を専用の機械に入れ、元となる粘土の完成です。 -
↑最初の粘土は固いため、腰を入れてこねます。そしてろくろにセット。 -
↑繊細な手つきで成形していきます。 -
↑数日間乾燥させたのち、素焼きに入ります。 -
↑庚申窯の敷地内には、たくさんの釉薬の桶が置かれている。その中からイメージした釉薬をかけていきます。 -
↑庚申窯の工房に貼られた、釉薬の色見本帳タイル。釉薬の組み合わせで様々な色の変化を生み出します。 -
↑最後に本焼き。落ち着きがあり、なおかつ鮮やかな作品が完成しました。 -